創業、昭和8年──それは今からもう、70年以上も前のことです。

小さな店から出発した当社は、それ以来、業績を着実に伸ばし、建築・建設・流通のフィールドで、鋼材の問屋という重鎮を担ってきました。

歴史とともに社名を変える企業もあるなかで、創業時の熱い想いを忘れ、時流に乗って社名をモダンに変えていくのが、本当にいいのだろうか…?

私たちが出した結論はこうです。



若いみなさんから見ると、頑固で古い考えかもしれません。それでも私たちは、企業人として「社名にも社会への責任がある」と信じてやみません。



当社は年1回、役員が全社員とマンツーマンに近いカタチで一人ひとりにじっくり時間をかけて話し合う〈ヒアリング〉を行い、仕事やプライベートのトラブルや悩みを解消し、みんなが気持ちよく働き、思う存分力を発揮できる職場をつくるために努力しています。


同じ会社の社員とはいえ、一人ひとりは同じではありません。ある人にはなんでもないことが、他の人には苦痛であったり、カチンとくることであったりします。

当社では、社員全員が毎日楽しく働けるような職場をつくるため、毎年ヒアリングの機会を設けています。

社員一人に人事の先輩社員や役員が二人ついて、まず会社の方針や考え方を説明します。そして社員から困っていることや悩みを訊きます。

問題が会社側にあれば即改善し、個人的な案件であれば、組織の大切さもわかってもらうように十分話し合います。また、それが会社側も気が付いてないような大事な問題の場合は、企業としても真摯に取り組んでいきます。

いま世の中では多くの企業がやみくもに成果主義をうたい、その結果、社員にとってまた企業にとっても大切なものが失われているような風潮があります。

当社は社員一人ひとりが会社に貢献しながら、本人自信も大きく育ってくれることこそ企業にとって、ひいては社会にとっても必要なことと考え、年1回のヒアリングを実行しています。