[本社ゆかりの名所紹介/回向院(えこういん)
時は承応三年(1654年)、江戸時代。麻布の質商の一人娘16才が寺の小姓に恋いこがれ、彼の着物と同じ振袖を着て想いをつのらせた。が、とうとう恋慕の念がこうじて、気の毒にも翌年亡くなった。
この振袖が奇遇にも三度にわたり17才の娘に渡り、娘らも次々と命を落とした。そこで寺で、この振袖を焼き死者への弔いとすべくお経をあげたところ、一陣の風が舞い、火は本堂へと広がった。火は風下の民家に燃え移り勢いを増し、二日間にわたりみるみる江戸のほぼ大半を焼き焦がした。
ことの大きさを憂いた、四代将軍家綱の後見役、保科正之が本所牛島新田に無縁仏として10万もの亡くなった人たちを祭った。これを機に諸宗山無縁寺「回向院」が建てられた。

澁井鋼材店は昭和8年創業以来、回向院の住職の方や地域の方々と交流を深めてきました。夏のかかせない風物詩、墨田川の川開きや花火大会の見物も、当社社員の楽しみの一つになっています。